2021/03/31はんこのお手入れについて

はんこ屋大将にアクセスいただきありがとうございます。
今回ははんこのお手入れについての話となります。

印章として使われるはんこについてですが、基本的にこれらの材料となる印材は彫刻用として密度、強度のあるものが使われることが多いです。

そのため、基本的には長持ちするものではありますが、中には天然素材の特性としてデリケートな一面もあります（特に植物系印材）。また印鑑用に使われる朱肉油は非常に強いため使用後の油残りがあるとこれらの印材の繊維に染み込み、印面の欠けや変色に繋がる恐れもあります。そのため、印鑑を長持ちさせるためには日々のお手入れは必須です。

下記に日常の各場面に合わせたお手入れ方法を記載しました。参考になればと思います。

①使用後のお手入れ
はんこは捺印した後、必ず印面に朱肉油が残ります。使用後は、ティッシュ等の柔らかい紙か油取り紙などで優しく拭いてあげてください。使用後のお手入れをきちんとすること油の浸透による劣化や変色を防ぐができ、また保管時の手入れが少なくても永く使い続けることができます。

②保管時のお手入れ
保管しているはんこを見たら粘土が固まったようなものがこびりついている。こんなはんこを見たことはありませんか？これは、捺印後の吹き忘れた朱肉油が固まったものです。こういった汚れは印鑑掃除用の専用ブラシか毛先の柔らかい歯ブラシで取り除くことができます。前回使った時に吹き忘れたかもという時やそれ以外でも時々はんこの汚れを確認することではんこの劣化を防げます。

③はんこの保管について
はんこは基本的に水分や油分は天敵です。高い耐久性を持っていても、繊維にこれらが染み込むとそこから欠けてしまうことがあります。ですので、普段から抜き身ではなく印鑑ケースにいれて保管することをお勧めします。また、保管場所は直射日光が当たらず湿気の少ない場所に保管することで劣化から守ることができます。

以上がはんこのお手入れの基本的な手順となります。簡単なことですが、これを守ることではんこは驚くほど長持ちさせることができるので日々のお手入れは大切です。
これらの知識がお客様のはんこを長く使う助けとなれば幸いでございます。