2021/05/26スタンプのお手入れ（本体編）

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このページでは、お客様のハンコ、スタンプの購入や日常生活でのお手入れの参考になればと情報を発信しています。

　今回は、事務用のスタンプ類のお手入れについてです。この手のスタンプはゴムや樹脂を印面（文字彫刻部）に使っていますので、天然の角や植物を使った印鑑などと比べると、素材へのインクの浸食などは少なく手軽に使える品が多いです。しかし、お手入れをしないまま使い続けたりしますと本来の性能を発揮できなくなることがあります。ですので、日々の生活の中でお手入れしていただくことが長持ちさせる秘訣となります。

　なお、今回紹介しましたスタンプ類の詳細は、以前配信しました「スタンプ・ゴム印製品について」に記載していますので、参考にしていただければ幸いです。

　では肝心の方法についてですが、スタンプ類のお手入れの基本はまず、「使った後はキレイにする」ことです。これは契約用の印鑑にも同じことが言えます。スタンプは使い終わったら不要な紙などに数回捺していただいて、スタンプに残ったインクを落としてから片づけてください。こうすることで印面に使われる素材の劣化を防ぎ、目詰まりなどを取ることができます。もし、糸や紙の破片が残って取れない場合は、セロハンテープを破片のある場所に当ててから優しく外して下さい。この時使うテープは破損を避けるため数回皮膚に押し当てて粘着力を弱くしたものをお勧めします。

　セルフインカーやネーム印など機械式スタンプの場合は使用後のインク掃除は不要ですが、目詰まりなどが起きた時は、通常のスタンプと同じ用にセロハンテープなどで目詰まりを取ることができます。

　次にお手入れの注意点ですが、「スタンプの掃除に水やアルコールは使わない」ことです。スタンプの持ち手や印面にインク汚れがあると丸洗いしたくなりますが、基本的に水、アルコールはスタンプ類の天敵ですので使用しないでください。これらで掃除をしますと、内部に入り込んで文字の発色が悪くなったり、アルコールがゴムを溶かしてしまうことがあります。また、印鑑の掃除などではブラシを使うことがありますが、これもスタンプの場合、赤ゴムやインクを通す多孔質ゴムのような柔らかい素材を削ってしまう場合がありますので、スタンプの掃除にブラシはお勧めできません。

　以上がスタンプ類の基本的なお手入れと注意点になります。その他に機械式の商品ですと、可動部やインク漏れの問題などがありますが、この場合は無理に自力でお手入れをしようとはせず、メーカーやお買いになった店舗に相談されることが問題の解決の近道になると思います。

次回はインクの補充についての話となります。